明治以後の日本の学校教育が、国家や市場社会に従順な国民の養成機関だったことは否めません。
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しかし今や市場経済の低迷と近年のIT技術の高度化に伴い、従来安定的と思われた医者等の専門職、企業・役所の事務職は早晩AIにその役割を譲ることになりそうです。
有名大学から大企業、安定した公務員へといったこれまで大半の人々が求めてきた就職のイメージが根底から変わりつつあります。
ではこれからの社会では一体どんな働き方があり得るのでしょうか。
それを一部先取りする若者たちの暮し方の紹介が3月14日朝日新聞の朝刊にありました。

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田舎から若者が居なくなるのは、仕事が無いから。そんな地域に都会から逆流する「田園回帰」の若者達に「どうやって生計を立てるの?」という疑問が湧くのは当然だろう。(中略)
若者に聞くうちに、「ナリワイ」というキーワードがあることを知った。「ナリワイを集めて暮しています」という風に。
火をつけたのは、2012年に出版された本「ナリワイをつくる」。副題に「人生を盗まれない働き方」とある。法政大の田中優子(総長)氏は書評で「時間と健康をお金に換えるのではなく、頭と体が鍛えられて技が身につき、個人で行える小規模の人生を充実させる仕事のこと」、「就職の対極にある生き方の、堂々たる提案なのだ」と解説する。

東京で会った著者、伊藤洋志(37)のナリワイは多岐にわたる、
ライター、みかんの収穫手伝いと販売、手作り結婚式のプロデュース、「モンゴル武者修行ツアー」の企画運営・・・。一応、東京に事務所はあるが、和歌山、海外と神出鬼没だ。(中略)

大学院を出て東京のベンチャー企業でサラリーマンを11ヶ月経験した後、ナリワイ生活に入った。5年の試行錯誤の経験を共有して貰いたくて本を出した伊藤はいう。「仕事がなさそうな田舎でも、支出を抑え、小さなナリワイを複数つくれば暮していけます」

 4年前、福岡県糸島市に移住した畠山千春(31、女性)もそんな一人だ。
古民家のシェアハウスを運営しながら狩猟(!)をし、米や野菜を栽培する。皮をなめしてバッグなどに加工する。有料で田舎暮らしのイベントを開き、ライターでもある。

 毎月の生活費が2万円以下と聞いて驚いた。殆ど自給できるので食費が3千円程度で済むからだ。
収入は会社員のときより減っても十分暮していけるという。

でも将来に不安は?「会社に一生を託すより、小さくても自分で複数の仕事をつくって暮すほうがリスクは少ないと思ってます」。ナリワイをつくって暮らす若者たちはたくましい。             (引用終わり)


荘家為蔵