仕事で成果を高めるには、個人個人の成果よりも、チーム全体の一体感を高めるのがよいかもしれない。

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■一緒に仕事をしていると思うだけで48%もパフォーマンス増
スタンフォード大学のプリヤンカ・カーとグレッグ・ウォルトンの研究結果は衝撃的です。

彼らは、実験参加者を少人数のグループとして集め、それから個室に隔離して難しいパズルを解いてもらいました。ただし片方のグループは、「チームが一緒にやるタスク」だと説明し、チームの各メンバー間でパズルのヒントを送ったりもらったりすると話したのです。

もう一方のグループには、「一緒のタスク」だと告げず、ヒントはメンバーからではなく研究者から受け取ると教えました。

やっていることは2つのグループで変わりがありません。難しいパズルを個室で解き、ときどきヒントをもらう。ただ、仲間と一緒にパズルを解いていると思っているかどうかだけが違います。

たったこれだけの差なのに、実験結果は大きく異なりました。

仲間と一緒に解いたグループは、一人で解いたグループより作業時間が48%も長く、正解数も多かったのです。さらに後から作業内容についてもより詳しく思い出すことができ、作業により疲れや消耗も少なく、パズルを解くのもより面白いと感じたのです。

みんなで協力しながら作業をしていると感じるだけで、これだけの違いが出ているのですから、この研究成果を利用しない手はありません。

この実験で注目すべきは、一体感があると感じるだけで、作業が面白いと感じることでしょう。さらに実際に作業が個室であっても、グループ内で問題解決のための情報がやりとりされることでモチベーションが維持できたことも重要です。

つまり、まず同じグループであることを伝え、仕事の進捗に合わせてグループ内で情報をやり取りできれば、孤独に仕事をしているチームよりパフォーマンスが発揮できる可能性があるということです。


■「一緒に」と言え!
そして最も大きなポイントは孤独を感じないように仲間や部下に気を配っておくことでしょう。孤独を感じるグループが約半分のパフォーマンスしか示せないと考えれば、マネジメントにそれなりの時間を割いてもマイナスにはならないでしょう。

もちろん職場で大人同士が「仲間だ」と伝え合うのは、なかなか気恥ずかしいかもしれません。ただ一緒のグループだと伝えることは重要でしょう。コロンビア大学のハイディ・トルバーソンは、この実験結果を実生活で受け取るには、「『一緒に』と言うだけでいい」と書いています。ぜひ試してみたい一言です。

さらに「親密な他者との一体感が高まると、相手と自分の共有している特性に注目しやすい」といった心理実験の結果もあるので、自分と仲間の違う部分ではなく、似通っている部分に目を向けていくことも効果がありそうです。

ぜひ、試してみてください。




大崎