2015年08月

「年齢は、背番号、人生に定年なし」と理念をかかげ、成長を続ける企業

>今は核家族だから伝承相手がいないですが、自分の家族に限定せずに気軽に伝承できる土壌作りが社会という畑には必要ですね。 (佐藤さん 194624 )

90年にスローガンは、‘年齢は背番号、人生に定年なし’
~60歳新入社員、70歳選択定年制~

との理念を基に、マイスター60( リンク )という
会社が設立された。

(※事業の社会的意義を高く評価され、大阪中小企業投資育成株式会社( リンク )より設立投資第1号にも認定されている会社)

海外メディアからも注目されている企業で、中央日報( リンク )に記事があったので、ご紹介します。

>約20年前、設立者平野茂夫さん(64)は「敬老の日」のラジオ放送を聞いて気分を害した。サラリーマン会社辞めればただの人」という川柳だった。「定年を迎えたらただの人とは話にならん」というのが彼の心情だった。彼は千葉県に生まれ、苦学で夜間大学電気学科を卒業し、31歳で工場設備管理会社を興して独立した人物だった。

「月給をもらえなくてもいいから仕事がしたいという人々がマイスターには多いです。奥さんたちからお金をもらわなくていいから何でもしろと言われたと言います。家族にも本人にも定年は人生のターニングポイントなのです」平野社長の言葉だ。マイスターはお金儲けではなく、雇用創出が目的だ。それで収入が不十分でも積極的に社員を増やしている。高齢化社会で一種の「実験企業」となるわけだ。

 20人で始めたマイスター60の職員は600人になった。主に首都圏と大阪一帯の工場と企業に対し設備設計技術諮問をする。経営管理や法務業務サービスも提供する。全社員の平均年齢は64.5歳だ。昨年からは女性社員を採用しはじめて57歳社員もいる。年令別構成は60~64歳が49%、65歳以上が34%、60歳未満が17%だ。

 この会社の東京支店長及川洋二さん(65)は「マイスター60を設立したとき、周りから“年寄りたちで構成された小さな会社が長続きするのか”と冷笑された」とし「しかしその後17年間、予想を超える目覚しい発展を繰り返している」と話す。

 成功の秘訣はなにか。老少間の適切な調和がポイントだ。経験と覇気を結合するのだ。「われらは10人の力が必要な用役を引き受ければ経験が多いマイスター職員3人と子会社から支援される若い技術者7人を一緒に現場に派遣します。若者の経験不足を年上が適切に補って良い結果を出すはずです」人材開発センターの松井克明部長(63)の言葉だ。

 例えばある工場でボイラーに問題が発生したとき、現場に派遣された専門家は、火を見ただけでボイラーの燃焼温度や排ガス濃度などがすぐに分かるという。機械が動く音を聞いただけでもどこに異常が生じたのかが分かり、若い技術者たちに作業指示を下す。 (引用終了)

冒頭で、佐藤さんが仰られているように、伝承できる土壌作りが、企業も含めた社会全体で必要だと思います。


スパイシーモス  

老人ホームと保育園が同居する施設 (『江東園』)②

>現状の福祉とはまさに『供給過剰』であり、まだ歩ける人もバリアフリーなどで歩く能力を低下させたり、お年寄りを楽しませようと色んなお楽しみ会をしてみたり。でもそれでお年寄りの活力は再生するのか、そこで働いている人の活力もわいてくるのか?つまり現状の福祉の場は明らかに期待とズレた状況になっていると思います。
 お年寄りの本当の需要は何なのか。それは需要者になることではなく、供給者として社会参加し、自分達の存在価値を感じたいのではないでしょうか。
 「老人介護」は確かに一部では必要かもしれません。しかしそれより誰かの役に立ちたいという需要の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。 77541

共働きの家庭が増え、子供の世話をどうしようかと悩む人びと。
その一方で、生きがいを失いつつある高齢者。
この両者をくっつければ、お互いが支え合う活力ある地域社会が形成できるのではないでしょうか。  

ネットで見つけた社会福祉法人『江東園』のお年寄り達は、そういった役割を担い凄く活力を持っているみたいです。

江東園は、東京江戸川区のある社会福祉法人。
特別養護老人ホーム(定員五十人)、養護老人ホーム(定員五十人)、保育園(一才~五才、定員八十人) が同じ屋根の下に同居する複合施設。 

社会福祉法人江東園/全国けあ最前線[日本の介護事情]より引用します。
リンク
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■全国でもめずらしかった"同居"施設
 「おじいちゃん、おばあちゃん、げんきですかぁー!」園庭に元気いっぱい、可愛らしい声が響き渡ります。
その声に負けじと、「元気ですよぉーー!!」お年寄りの大きな声がかえってきます。ここ江東園で、毎朝繰り広げられる光景です。
 江東園の1日は、お年寄りと園児たちのラジオ体操から始まります。
ラジオ体操が終わると、子どもたちは一斉にお年寄りのところに駆け寄り、思い思いに抱きついたり話しかけたり、なかにはだっこをせがむ子もいます。お年寄りも子どもたちもとても楽しそうです。

 ここ江東園では、毎朝の体操から始まり、子どもたちがお年寄りの部屋に遊びにいったり、施設のあちこちで、お年寄りにだっこしてもらう子の姿や、絵本を広げている姿を目にします。子どもたちの行動範囲は全館といいますから、まさに「一緒に暮らしている」といえます。
老人福祉施設として、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、デイサービスセンターの他、ホームヘルパーステーション、在宅介護支援センター、区の委託を受けた機能訓練所、熟年ふれあいセンターなど、高齢者に関わるさまざまな事業を展開しています。

■人それぞれ違いがあることを自然に受け入れる
 「保育園を併設し、子どもたちと行事を一緒にやる機会が多くなっていったのですが、やがて日常的に交流をもつようになり、今の形になっていきました。
 ちょうど一つ屋根の下で暮らす大家族のようなもので、現在、0歳児から99歳までの方がいます」と林副園長。「大人になると、障害がある人や、肌の色が違う人を差別してしまうことがありますが、ここでは子どもたちは、違いを自然に受け入れあいながら一緒に生活しています。人は知らないことに対して違和感や反感を覚え、それが差別を生むのではないでしょうか」

 江東園でも一緒に行動する前は、幼児がお年寄りをこわがったり、笑ったりしたこともあったといいます。「今では、車イスに座っているお年寄りたちを、当たり前のことと受け入れています。」

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引用終わり。

老人ホームと保育園が同居する施設 (『江東園』)②に続く


池田有希  

老人ホームと保育園が同居する施設 (『江東園』)①

>現状の福祉とはまさに『供給過剰』であり、まだ歩ける人もバリアフリーなどで歩く能力を低下させたり、お年寄りを楽しませようと色んなお楽しみ会をしてみたり。でもそれでお年寄りの活力は再生するのか、そこで働いている人の活力もわいてくるのか?つまり現状の福祉の場は明らかに期待とズレた状況になっていると思います。
 お年寄りの本当の需要は何なのか。それは需要者になることではなく、供給者として社会参加し、自分達の存在価値を感じたいのではないでしょうか。
 「老人介護」は確かに一部では必要かもしれません。しかしそれより誰かの役に立ちたいという需要の方が圧倒的に多いのではないでしょうか。 77541

共働きの家庭が増え、子供の世話をどうしようかと悩む人びと。
その一方で、生きがいを失いつつある高齢者。
この両者をくっつければ、お互いが支え合う活力ある地域社会が形成できるのではないでしょうか。  

ネットで見つけた社会福祉法人『江東園』のお年寄り達は、そういった役割を担い凄く活力を持っているみたいです。

江東園は、東京江戸川区のある社会福祉法人。
特別養護老人ホーム(定員五十人)、養護老人ホーム(定員五十人)、保育園(一才~五才、定員八十人) が同じ屋根の下に同居する複合施設。 

社会福祉法人江東園/全国けあ最前線[日本の介護事情]より引用します。
リンク
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■全国でもめずらしかった"同居"施設
 「おじいちゃん、おばあちゃん、げんきですかぁー!」園庭に元気いっぱい、可愛らしい声が響き渡ります。
その声に負けじと、「元気ですよぉーー!!」お年寄りの大きな声がかえってきます。ここ江東園で、毎朝繰り広げられる光景です。
 江東園の1日は、お年寄りと園児たちのラジオ体操から始まります。
ラジオ体操が終わると、子どもたちは一斉にお年寄りのところに駆け寄り、思い思いに抱きついたり話しかけたり、なかにはだっこをせがむ子もいます。お年寄りも子どもたちもとても楽しそうです。

 ここ江東園では、毎朝の体操から始まり、子どもたちがお年寄りの部屋に遊びにいったり、施設のあちこちで、お年寄りにだっこしてもらう子の姿や、絵本を広げている姿を目にします。子どもたちの行動範囲は全館といいますから、まさに「一緒に暮らしている」といえます。
老人福祉施設として、養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、デイサービスセンターの他、ホームヘルパーステーション、在宅介護支援センター、区の委託を受けた機能訓練所、熟年ふれあいセンターなど、高齢者に関わるさまざまな事業を展開しています。

■人それぞれ違いがあることを自然に受け入れる
 「保育園を併設し、子どもたちと行事を一緒にやる機会が多くなっていったのですが、やがて日常的に交流をもつようになり、今の形になっていきました。
 ちょうど一つ屋根の下で暮らす大家族のようなもので、現在、0歳児から99歳までの方がいます」と林副園長。「大人になると、障害がある人や、肌の色が違う人を差別してしまうことがありますが、ここでは子どもたちは、違いを自然に受け入れあいながら一緒に生活しています。人は知らないことに対して違和感や反感を覚え、それが差別を生むのではないでしょうか」

 江東園でも一緒に行動する前は、幼児がお年寄りをこわがったり、笑ったりしたこともあったといいます。「今では、車イスに座っているお年寄りたちを、当たり前のことと受け入れています。」

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引用終わり。

老人ホームと保育園が同居する施設 (『江東園』)②に続く


池田有希 
 

【書籍紹介】そうだ、葉っぱを売ろう!過疎の町、どん底からの再生③

ココロが喜ぶこんなこと 葉っぱビジネスリンクより転載

田舎のお年寄りが、せっせと集めた木の葉などが、都会の料亭で和食の装飾として使われる、ただそれだけのことなんですが、労働しているお年寄りの表情がすばらしい!

商品として販売する以上、葉っぱのサイズ・数量などの品質はきっちりと管理され、その商品管理は採ってきた当人がすべてやっています。

また、以前は山へ採りに行っていただけだったものを、今では植樹したりもしており、品質を良くするために細工まで(深い緑色を出す為に黒いネットで覆うなど)もしていました。

そして、農協への納品翌日には、細かい販売実績が送られてきてそれをチェックするおばあちゃんの目は、やり手のビジネスウーマンのようです。

もともとは、上勝町で興ったこの「葉っぱビジネス」、今では徳島県
全体の産業へと広がりをみせ、Iターン、Uターンによる若者の増加で
過疎状態の緩和にもつながっているみたいです。

更なる良い影響として、上勝町の老人医療費は全国平均をはるかに下回るということも報告されていました。

80歳代半ばのおばあちゃんが、サッサ、サッサと山中を歩いて採取し、
自分でパッケージ梱包し、売上状態の把握、管理までやっているのです。
それに、部下(最近役所を定年退職した息子さん、61歳)の指導までし
ています。元気の秘訣はやはり「生涯現役!!」でしょうか。

ちなみにこのおばあちゃん、夕食後にまた仕事を始め、発した言葉が
「楽して儲けちゃいかん」でした。

年配の方には教わることが沢山あると感じました。
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After Retirement 葉っぱビジネス(2)リンクより引用

 上勝町では80歳代の人がパソコンを操っている。キーボードを操り,トラックボール操っている。それはいろどり農家専用のホームページを見るためだ。そこには前日との割合から計算された出荷量の目標,これで量を調整し値崩れを防ぐ。日々葉っぱで稼ぐ情報が載せられている。これを見ないと稼ぎが減るという。そして何より自分の出荷金額が分かり,全ての農家でのランキングまで公表されているというのだ。これは必要があってパソコンを高齢者が使いこなしている。

 また、今日本の人口の1割が75歳以上で彼らが使う医療費は11兆円(総額33.4兆円の1/3である)。ところがである。徳島県には24市町村があるが上勝町は老人医療費は最下位。つまり一番医療費が少なくてすんだのである。それだけぴんぴんしているということなのだ。徳島県内比較だけでも(東みよし町93.6万円/1人と比して年間30万円以上も安い62.8万円/1人という)大分安い。全国平均で83万円というからそれでも結構元気でいられることは間違いない。医療費の少ないのは「年寄り自らが考えて生活しているからだという。「風引くと困るから風引かないように」「葉っぱを取りにいく時に怪我すると困るから」と,明日やることがあるから気をつけるようになるのだという。


芝田琢也  

【書籍紹介】そうだ、葉っぱを売ろう!過疎の町、どん底からの再生②

After Retirement 葉っぱビジネスリンクより転載

 四国の徳島県上勝町,人口2千人足らず,四国で最も小さな自治体である。しかも高齢化率(人口の65歳以上が締める割合)は徳島県でトップ(49.3%)。しかし,この町へ全国の自治体関係者が年間4千人訪れるという。目的は株式会社「いろどり」代表横石 知二から学ぶことである。「ここでしかできない町独自の仕組みをどう考えるか」。

 上勝町の農協(JA)は,朝9時全国の市場から電話が鳴りつづける。注文は「笹」「紅葉」「蓮いも」「山芋」「なんてん」「柿の葉」「栗の葉」などである。集まった情報を10時に町中の農家へFAXで送る。農家ではFAXで受けた一覧から受けたい注文を決める。農協へ受注の電話する。この時間は受注を争ってなかなかつながらない。受注に成功すると(先に受け手があるとダメみたいだ),さっそく山へ入って「山芋の葉っぱ」を取る。なんと10枚で250円になるという。金連葉(きんれんぱ)も1枚25円である。中には1枚で100円にもなるものがある。紅葉ジャンボ(大きめに切った紅葉の枝)は1箱で2500円ぐらいになるという。そして昼の出荷前にパック詰にして農協へ集めるのだ。この仕事に携わるのは平均年齢70歳の高齢者である。現在上勝町では200件近い農家がこの葉っぱを集めて出荷する農作業に従事している。約320種類の葉を「上勝町いろどり」というブランド名で全国に出荷しているのだ。午後には徳島空港に運ばれる。

 次の日には日本料理の妻物(料理を彩る葉っぱ)として添えられる。「上勝町いろどり」はシェア8割年商2億6千万円という。山の雑木林を「畑」と称し宝の山と変えたのだ。この「いろどり」は上勝町の第三セクターとして設立され,横石氏が代表となって葉っぱの生産・出荷を管理している。売り上げは累計で25億円を超えた。そんな横石氏は高齢化社会を変えた世界の起業家100人に名前を連ねる。

 横石氏は20歳で上勝町の農協へ指導員として就職。初めての職場は異様に思えた。町内の役場や農協には昼間から一升瓶を片手に(酒を飲んで)くだを巻き,女性は朝から晩まで尽きることなく他人の噂話や悪口を言い合っていた。歳をとり人に頼ることが主流であったという。この光景は非常によく分かる。家の近所も,職場で聞く話にもそんな光景は山ほどある。そして人に頼る生活は「補助金を取ってきてや」と言われたことによく現れている。高齢者に仕事がないことが生んでいる状況だ。これは多分上勝だけではない。これまでそれは議員を通じて,いかに金を当地へぶん取ってくるかが,公務員の仕事であったのだから。

 そして横石氏は大阪へ出張した折り,すし屋で意外な光景を目にする。若い女性が「これかわいい,きれいね」「もって帰ろうよ」と言って,きれいなピンクのハンカチにもみじの葉っぱを包んだというのだ。横石氏は「あんな葉っぱがきれい?珍しくも何ともない。上勝ならいくらでもあるのに」そしてたどりついたのが「葉っぱ」を売る商売だったのだ。横石氏は「どんな葉っぱがどんな季節に必要なのか,自費で料亭まで通って調べたという。そしてこれをビジネスとするには高低差の激しい上勝の自然の利がある。ここは年間を通じ,色とりどり,さまざまな種類の葉っぱが収穫できる。そして今,上勝は田舎町とは思えない立派な家が立ち並ぶ町にまでなった。

 高齢者を使ったビジネスモデルの成功例の一つだが,最初は「よそ者のおまえに何ができるんだ」「そんなことを言うやつは帰れ」「うちの町にはお前はいらないよ」「出て行け」とまで言われたそうである。それに対し「地方を再生するのは『よそ者』『ばか者(常識を破るものとの意味)』『若者』だ」という。つまりその土地の者にとって葉っぱは当たり前のもの。外部のものが初めて価値を知るという場合もあるのだ。当時の町民は仕事がないことへの危機感はなく,あきらめムードだったようだ。これは今の日本も同じようなイメージだと思う。町民の人口も下降線で外へ出て行こうとしていたので,家が建つことなんてありえなかったという。

 一つの人生観だと思うが,横石氏は「朝起きた時に,やらなきゃいけないと思えるものが,あるかどうか」「このことが一番大事だ」と思ったという。町おこしとか,村おこしとか言うけれど,問題は町や村ではない。そこに住んでいる人が何をするかということなのだ。


芝田琢也 
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